Tailor's blog (旧)
犬種の成り立ち。
いつもご利用ありがとうございます、
ドッグサロンテイラーの飯谷です。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、
先日の「お手入れ道具市☆」と
「シャンプー体験教室」に
ご来店下さった皆さま、
お暑い中、ありがとうございました(^^)/
店頭には、
普段トリミングで使うようなアームや
ソフトタブ、吸盤付きリードや
ドライヤークリップなども並べてみました♪
なるほど家でもこんなの使えばいいんだ!
へ~意外とこんな値段で買えるのね!?
ブラシってこんなに種類あるの?意外と軽い!
あ、この吸水タオル探してたやつ~!
…なんて、
ご自宅でのお手入れをイメージしながら、
ショッピングを楽しんでいただけたかな?
と思います(^^)♪
お手入れ教室やブラッシング体験で
実際にご自宅で使用されている道具を
持ってきていただくと、
みっちり使い込まれているもの(拍手!)や、
それどこで買いました!?と
私たちも知りたくなる便利道具を
お持ちの生徒さんもいらっしゃいますが、
それはちょいと難易度高めかも!?と思う道具や、
ご愛犬の毛質にそのブラシは合ってないかな?
使い方を間違うとけっこう痛いかもです…(^^;
など、
道具選びからお伝えする場面も多々あります。
それもそのはず、
うちの子にはどんなお手入れ道具が適しているのか、
なかなか、教えてもらうことがない。
YouTubeやネットで調べて、さあ買おう!
と量販店に足を運んでみたはいいものの、
あまりにも種類が多すぎて違いがわからない…
これが実際にブラッシング体験にいらした
生徒さんのお声でした。
その子にあった道具を一番よく知っているのは
きっと獣医さんではなく、
トレーナーさんでもなく、
私たちトリマーなのでは?
そんな、よくわからない責任感が
ぷかぷかと湧いて出てきたものですから、
せめて当店をご利用くださっているお客様には、
その子の毛質やトリミングの頻度、
生活スタイルや遊び方なども踏まえて
うちの子にはどんな道具が合っているの?
実際に道具を手に取って選んでいただきたいなぁ
との思いから、
お手入れ道具を集めてみました(^^)
今後も店頭に並びますので、
ご興味のある方は実際にご覧になってください♪
そしてシャンプー体験教室にも、
みなさんワクワクウキウキな表情で
ご参加くださってありがとうございました(^^)
この子のシャンプーは家族みんな
初めてなんです、
私たち大人がちゃんとしたやり方を
知らないから、
なんだか不安で、
子どもにもやらせたことがなかったんです。
そんなお声もありました。
たしかにおっしゃる通りだなぁと思います。
わんわん欲しい!!
そんな、子供の一声で犬を飼う方も多いはず。
飼ってみたはいいものの、
ちゃんとお世話しなさいね~。
でも、大人がちゃんとしたお世話の仕方を
知らなければ、
子どもたちにお世話のやり方は、
だれが教えるのでしょう。
シャンプー体験教室では、
意外と豪快に洗う子どもや、
おっかなびっくりひやひやしながら
見つめる親御さん、
はたまた繊細で優しい手つきな娘さん、
シーズーのお顔シャンプーは
なかなか難易度高めでしたが、頑張りました!
トリマーという職業にもともと興味を
持ってくれていた子もいて、
なんちゃって職業体験?
みたいな気分を味わってくれたようです(^^)
何がきっかけになるかはわかりませんが、
ご愛犬のシャンプーやブラッシングなど、
お家でのお手入れをきっかけに、
そこからどんどん興味が広がってくれれば、
子どもたちの未来も、犬たちの未来も、
彩が豊かになるような気がします♪
そうそう、興味でいうと、
お手入れ教室の最中にもよくお話に上がるのが、
「犬種の成り立ちについて」。
犬種の成り立ち、というか
この犬種はどんなお仕事をしていたのか?
どういう経緯で今の体型、毛質になったのか?
ということです。
たとえばフランスの「国犬」でもある
プードルの、
あのクルクルしたカーリーコート。
昔のプードルは、カモ猟の猟犬として
水辺で働いていたウォータードッグ
だったのです。
鴨を取りに行こうと水中に飛び込んだ際、
あの強いカールの中には空気の層ができ、
それが体温維持や浮力の役割をしていたとも
言われています。
わずかな空気も逃がさないために、
プードルの毛は意外と油分が多く、
水を弾きやすい。
なので、毛量の多い子は、
皮膚まで濡らすのが大変!
これは牧羊犬のシェルティーたちも
そうですよね、
原産国イギリスはなんせ雨の多い国。
雨の中でも一日中そとでお仕事しないと
いけませんので、
雨風をしのぐ油っ気の多いトップコートと、
ダウンでいう中綿の役割を果たす
アンダーコートは
体温維持のためには最適なのですが、
ただ日本の夏には暑すぎるかも…(^^;
このように、
犬種ごとの仕事や生い立ちを知ることで、
なぜこのお手入れが必要なのか?
理解し納得しながら実践すると、
きっともっとお手入れは楽しくなるはず(^^)
ミックスの子は、
2つの犬種の掛け合わせですので、
どちらの犬種の割合が多いのか?
例えばマルプーの場合は、
マルチーズとプードル両方の特性を知ることで、
うちの子の性格はプードル寄りかな?
毛質はクルクルしてないから、マルチーズ寄り?
なんて、
うちの子ならではの特性が
わかるかもしれません(^^)
また、犬種の特性を知ることによって、
トレーニングにも大いに役に立ちます。
ノーフォークテリアは穴熊狩りをしていたので
穴掘りや物を隠して探す遊び、
それに広い綺麗な芝生ドッグランよりも
森のように起伏のある場所の方が
本能は駆り立てられるようです(^^)
例えば問題行動と思っていた人やバイク、
車に「吠える」行為は、
じつはお仕事していただけなのかも?
その犬種の特性やどんな仕事をしていたのかを
知ることで、
その行動の意味や、
どんな遊びが適しているのか?
その子に合ったストレス発散方法が
見つかるかもしれません(^^)
ネットで調べればいっぱい出てきそうな
ものですが、
もっともっと深く知りたい方は、
海外の、その犬種の
「Breed Standard」を読んでみると、
(google翻訳が手放せませんが^^;)
奥深~い成り立ちを知ることができますよ♪