Tailor's blog (旧)
PET SAVER。
いつもご利用ありがとうございます。
ドッグサロンテイラーの飯谷です。
看板犬3ワンズで
上手に写真が撮れた後。
ねぇねぇ捕獲しました〜♪
と嬉しそうに持ってくるモナお姉さん(^^)
それ、お店の備品です。(笑
そういえば先日、
動物事業者向けの
ペットセーバー講習会を
受けて参りました。
この講習会の目的は、
日常に起こり得る事故を最大限に予防し、
各種発生ケース毎にどう動くべきか、
納得性の高い対処法を見つけること。
一般の飼い主様とも一緒に考え、
動物の一番の安全配慮者として、
それぞれの事情を理解、配慮することで
動物たちの健康と安全が
普段から具体的に守られること。
様々なシミュレーションを洗い出し、
日常の事故や困難な事案を予測し、
ペットのストレスを可能な限り軽減し、
心身共に幸せな生活を送っていただくこと。
日本国際動物救命救急協会
代表理事 サニーカミヤ氏によって、
濃厚な講習会がスタートしました。
まずは
動物たちの健康チェックのやり方。
「 Snout to tail 」
鼻先から尻尾まで、
鼻の渇き具合や
目のにごり、
耳の匂いから首、体の変化、
腫れているところは?
関節の緩みやお腹の膨らみ、
歩き方のバランスまで、
チェックする箇所は
たくさん、たくさんあります。
日常の変化は飼い主様が
一番分かりますが、
トリミングサロンの場合も、
定期的にいらしてくださっているワンコの場合、
あれ、先月と比べてここが違う?
と健康チェックはできます(^^)
定期的にいらしていただくメリットにも
なり得るので、
今後も細かくチェックして、
飼い主様と共有できたらなと思います♪
脈の測り方も、
ぬいぐるみを使ってやってみました。
太ももの内側が一番分かりやすいそうです!
正常な脈拍は1分間に70〜160回なので、
一度、ご愛犬の正常な脈拍を測っておくのも、
もしもの時に役立つかもしれません。
その後、
動物事業所で起こりうる
突発的な症状の対処法について、
シミュレーション訓練をしていきました。
例えば、
トリミング中のてんかん発作や、
地震等におけるパニック、
シニアワンコに特に注意するべきは、
呼吸不全や血圧低下などのショックや、
突発性前庭疾患(めまいなど)。
実際に動画を見たり、
トリミング中や動物病院なら採血中、
シャンプーで泡だらけの状況や、
ドッグラン経営の方は
その監視中に起きた場合など、
各事業所における
さまざまな状況下で、どう対処すべきか。
周りの事業者さんとグループになって
話し合い、
みんなで発表し合いながら
意見交換をしました。
なるほどそんな状況もある、
そのやり方はいいかも!
たくさんの意見を聞きながら、
どうやったらこの子を救えるか?
本当に真剣な意見交換。
改めて、
普段からいろんな状況を想定して
シミュレーションしておくこと。
本当に大事なことだと痛感しました。
救急救命の現場で搬送されてくる、
ほとんどの事故で出てくるキーワードは、
「ちょっと目を離した隙に…」
そして多くの病気の急変で聞かれるのは、
「ちょっと様子を見てしまって…」
この2つのキーワードだそう。
大丈夫だろう、ではなく、
〜するかもしれない、
と、予想するクセをつけておく。。。
身に染みました^^;
第二部では、
自然災害発生時における
動物の安全管理について、
シミュレーション訓練をしました。
震度7の地震が、
真冬の深夜2時に起こったら。
真夏の午後3時に起こったら。。。
まずはその時の事業所の状況を書き出し、
倒れてくるものは?
2次災害の可能性は?
お客様のワンコがいたらどう連絡する?
ペットの精神的なケアはどうする?
現在ある備蓄と、足りないもの、
あった方がいいものなど、
グループで意見交換していきました。
地震はいつどこで起きるか分かりませんが、
物が落ちる、倒れる、移動するリスクは
日頃から予測可能です。
「落ちてこない」
「倒れてこない」
「家具が移動してこない」
の3つの「ない」
の場所はどこなのか。
この3つの「ない」が揃う場所を
家族で確認して頭に入れておくと、
いいかもしれません。
地震の他にも、
災害や台風、大停電の場合の
シミュレーションも考えました。
大雨が心配なときは、
「キキクル」アプリで
事前に情報収集ですね!(^^)
お店のある四街道市の
ハザードマップも改めて確認。
お店の周りには大きな広場もあるので
何かあったらそこに避難です!
東京備蓄ナビ↓
https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/
この備蓄ナビは、
家族の人数やペットの有無など、
ご家庭ごとにどのくらいの備蓄が必要か、
計算してくれるので、
一度調べてみてもいいかもしれません(^^)
TOYOTA 通れた道マップ↓
https://www.toyota.co.jp/jpn/auto/passable_route/map/
避難する時の交通状況など、
この通れた道マップで確認してみると、
通行止めなどわかるそうです。
あっという間の1日でしたが、
大切なワンコたちの安全について、
命を守ることについて、
改めて考えることができた一日でした。
私たち動物事業者は、
この意識を継続的にアップデートしていき、
飼い主様と共有していくことで、
ワンコたちの幸せな日々を
守っていけたらなと、
無条件に愛情をくれる
大切な愛犬たちの寝顔を見ながら、
そう強く思ったのでした。